2011年4月29日金曜日

目が覚めると伸ばした手の先が見えないほどの暗闇だった。

目が覚めると伸ばした手の先が見えないほどの暗闇に私は居た。

背中に床の感触が無ければ天地も分からないようなそんな暗闇
私は起き上がり歩き始めた、靴音がどこまでも澄み渡ってゆく

どこまでもどこまでも続く暗闇を歩き続けた、何日も何日も。
時間など意味ない世界で何日も何日も歩き続けた

ふと遥か遠くに白い砂粒のような光が見えた気がした

目標に向かって歩いて行く。

近づくにつれ光の粒が大きくなっていく
光の粒が大きくなるにつれ歩くスピードも速くなった
加速して大きくなる光の門を私は全速力でくぐった

瞬間まばゆい光に目をつむる、ゆっくりとまぶたをあけると
伸ばした手の先が見えないほどの光に包まれた空間に私は居た。

遠くに黒い砂粒のようなものが見える。